MATSUMURAも先を見据えてSBT(Science Based Targets)をいち早く取得し、温室効果ガス削減へ向けた動きをとっております。
中小企業も温室効果ガス削減へ向けた活動を真剣に進めないとお客様から仕事をいただけなくなる時代がすぐ目の前まで来ていることをだいぶ前に呟きました。
それが動き始めます。
皆さんは準備出来ていますか?
CO2削減目標(SBT)の義務化と中小企業への影響
1.規制が中小企業を直撃
2027年以降、日本の大企業は新しい基準(SSBJ)に基づき、サプライヤー(下請け)の排出量(スコープ3)の開示が義務化されます。
大企業は開示のために、取引先である中小企業へデータ報告を要求します。
2.全企業に「CO2管理」が必須に
中小企業も、遅かれ早かれ自社のCO2排出量(スコープ1&2)の正確な把握と管理が必須となります。
これは、単なる環境対策ではなく、大企業との「取引を続けるための条件」に変わります。
3.要するに
SBT(科学的なCO2削減目標)は、すべての企業にとって競争力と信頼性を左右する最重要経営課題となります。
🏭 スコープ1、2、3とは?(CO2排出元の3つの分け方)
あなたの家(または会社)が関わるすべてのCO2排出を、以下の3つのグループに分けます。
1. スコープ1:自分で出したCO2
これは、あなたが直接、煙突から出した排出です。
- 例: 会社(工場)の自分の敷地内にあるボイラーを燃やしたとき。会社が持っている社用車をガソリンで走らせたとき。
- ポイント: 「自分で燃料を燃やしたとき」に出たCO2です。
2. スコープ2:買ったエネルギーで間接的に出たCO2
これは、あなたが買った「エネルギーを作る過程」で出た排出です。
- 例: 会社が電力会社から電気を買って使ったとき。電気は発電所で作られますが、その発電所が火力発電ならCO2が出ています。
- ポイント: 「使った電気や熱を作るために、どこか(発電所など)で燃やされた」CO2です。
3. スコープ3:あなたの会社の活動全体で関わったCO2
これは、「スコープ1と2以外」の、あなたの会社が取引や活動を通じて間接的に関わったすべての排出です。これが一番大きく、種類も多いです。
- 例:
- 製品を作る前の段階:あなたが仕入れる原材料を作る工場が出したCO2。(下請け企業やサプライヤーの排出量)
- 製品を使った後の段階:あなたが作った車を、お客様がガソリンで走らせたときに出るCO2。
- その他:社員の通勤、出張の飛行機代、使った後のゴミを処理するときに出るCO2など。
- ポイント:「サプライチェーン全体」で発生したCO2です。特に、製品の原材料を運んだり、お客さんが使ったりするときが重要になります。
時代の変化に柔軟に対応出来なければ、生き抜くことが難しくなってきますね。