たまには加工の話でもいかがですか?
私、実は加工の話の方が好きだったりしますが、モノづくり魂に火がついて、ついつい熱くなるのでこの場ではあまり出してなかったです(笑)
新卒で入社して、現場(工程)は全て経験済みなので…なんて前置きしながら本題です。

当社でもよく加工する拡管(当社ではハカマ出しと呼びます)ですが、先ずは写真を見てもらいましょう。
PIPE先端をこのように拡管(開きます)

拡管したPIPEは別のPIPEと組付けてろう付けしたりするんですが、当社では炉中ろう付けをしますので、ろう付けするまでにPIPE同士が動かないように仮止めが必要です。
現状はTig溶接で仮止めしたりしています。

Tig溶接での仮止め写真はコチラ

ただ、Tig溶接だと誰でもできない問題もあり人が限られる上、溶接のセンスも必要 母体を熔かす溶接のためPIPEの板厚も薄くなってしまうことも…

そこで今回考えたのは・・・『PIPE拡管時にプロジェクションも一緒に加工して、仮止めはスポット溶接でやっちゃおうぜ』です。

拡管時の金型に細工して拡管とプロジェクションを同時加工します。
御存じかと思いますが、加工機は当社製のパイプ端末加工機を使用します。

今回この企画を技術係にお願いしましたが、試作が結構うまくいきました。
スポット溶接ジグもあり合わせの材料で試作ジグをつくってもらいました。
今はスポット溶接痕が目立ちますが、ここは条件出しすればクリアできます👍

炉中ろう付もきれいにろうがまわり問題なし

これで誰でも仮止めが出来ます。(スポット溶接にて)

このようなVA・VE改善活動はは日々社内で行われています。
ジグも社内で製作しますし、検討時には現場の担当者の意見を必ず組み込んで設計しています。
ジグ・金型っていかに使いやすく製作できるかだと現場上がりの私は思うんです。

今回も私の思いつき企画をカタチにしてくれた技術メンバー、協力メーカー様
ありがとうございます(*'ω'*)引き続きよろしくお願いいたします。

こんな記事もたまに挙げますね(; ・`д・´)✨

ということで、明日から広島出張行ってきます🚄(おしまい)